誰かの旅路 (2019年9月-10月)


日常的な場所で旅ができるよう、誰かが歩いた旅を追体験しながら歩くことで自分では見えていなかった視点で旅ができるオーディオ形式の体験作品。背景や年齢の異なる20人(高校生、車いすの方、アメリカ人、親子、夫婦など)が同じルートを歩いて見たものや気づいたこと、思い出したことを呟いてもらい録音する。その録音を1人分づつ下の画像のように一台のiPod Touchに入れ展示した。体験者は普段の生活で出会うことのない人達を、そこからある1人に出会うように、音声入っているiPod Touch1台を手に取り、



音声を聞きながら下のルートを歩く。


犬が大好きな人の視点や昔からこの場所に来た人は曲がり角で起きた事故の話を語るなど。人を通してその場所を知り、その場所を通して知らない誰かを知る。誰かが過去に同じ場所を歩いた風景と今の風景を重ねながら、同じ場所を歩いているのに違う感覚になっていく。